- 社内外の人間関係の改善したい
- 雑談で自然に話せるようになりたい
- コミュニケーションに対するストレスを軽減したい
「話すのが怖い」を「話すのが楽しい」に変える!
ビジネスシーンだけでなく日常生活において、雑談は切っても切り離せないものです。
ですが、雑談がどうしても苦手という方は多いですよね。
- 沈黙が怖い
- 嫌われたくない
- 何を話せばいいかわからない
など、雑談を苦手に思う理由は人それぞれです。
今回は、雑談が苦手でお悩みの方のために、自然に雑談を広げる方法を解説します。ナチュラルな会話を楽しんで、人間関係をより円滑にしていきましょう。
雑談下手による弊害
雑談が下手だと、日常生活においてさまざまな弊害が出てしまいます。
新しい友だちづくりが苦手だったり、気になる人と距離を縮められなかったりといった悩みをお持ちの方も多いでしょう。ビジネスシーンにおいても雑談は重要な役割を担っています。
普段から上司や同僚、部下と気軽に雑談ができていれば、仕事で困ったことがあっても相談しやすいです。取引先とも雑談をして打ち解けてから本題に入れば、取り引きを円滑に進めやすいでしょう。
ですが、雑談が苦手だと
- 私には興味がないのかな
- あまり話したくないのかな
- 会話が続かないから関わりたくない
と思われ、会話を避けられてしまう可能性があります。
なにを考えているかわからず、会話が続かなくなることもあるでしょう。その結果、人間関係が広がらなくなってしまいます。
仕事においても、雑談が少ないとコミュニケーションが希薄になってしまいます。業務で困ったことがあっても相談しにくかったり、進捗状況を共有しにくかったりすることもありますよね。
本記事では、雑談が苦手に感じてしまう原因を解説し、改善策も紹介します。雑談への苦手意識を克服して、気軽に多くの人と話せるようになりましょう。
雑談が苦手になる原因
雑談が苦手だと感じる理由は人それぞれです。
シチュエーションによっても会話を選ばなければならず、一度苦手意識を持つと、無条件で雑談に抵抗を感じてしまうこともあるでしょう。
本来はどうして雑談が苦手と感じているのか原因を明確にして、原因から改善策を考えていきましょう。
- 興味や関心の違い
- 文化や背景の違い
- 話題選びの難しさ
- 自己表現に対する不安
- 聴く力と返答力の不足
興味や関心の違い
興味や関心の違いは、雑談が苦手になる大きな原因です。共通の話題が見つからないと、会話が続かず、気まずい沈黙が生まれやすくなります。
- 共通の趣味がない
- 職業や専門知識の違い
- 年齢やライフステージの違い
これらの理由により、共通の話題を見つけるのが難しくなり、結果として雑談が苦手に感じることがあります。
たとえば、職場でのランチタイムに、同僚Aがスポーツ観戦が大好きで、最新の試合結果や選手の話をしているとします。しかし、あなたはスポーツに全く興味がないため、その話題に乗るのが難しく感じます。
また、異なる業界で働く友人との会話でも、専門用語や業務内容が異なるため、話がかみ合わずに終わってしまうことがあるでしょう。
興味や関心の違いは、雑談が苦手になる主な原因の一つです。対策としては、相手の興味や関心を尊重しながら、共通の話題を見つける努力をすることが重要です。
初対面の人との会話では、趣味や最近のニュースについて尋ねるなど、幅広い話題を探ることで共通点を見つけやすくなるでしょう。
文化や背景の違い
文化や背景の違いは、雑談が苦手になる大きな原因です。異なる文化や背景を持つ人々との会話では、価値観や習慣の違いが影響し、コミュニケーションが難しくなります。
- 価値観の違い
- 慣習やマナーの違い
- 歴史や社会背景の違い
これらの要素が組み合わさることで、文化や背景の違いは雑談を難しくする要因となります。
たとえば、海外からの留学生と日本人学生の間での会話を考えてみます。留学生が自国の文化や伝統について話しても、日本人学生はその背景を理解していないため、深く共感することが難しいです。
また、ビジネスシーンでも、外国の取引先とのミーティングで、異なるビジネスマナーや交渉スタイルに戸惑うことがあります。
文化や背景の違いは、雑談が苦手になる主な原因の一つです。対策としては、お互いの文化や背景について理解を深めることが重要です。
話題選びの難しさ
雑談はその名のとおり、なにを話してもいいフリートークです。
なにを話してもいいといわれると、反対になにを話せばいいかわからなくなってしまいますよね。まず話題選びにつまずいてしまっている方も多いでしょう。
とくに初対面の人は
- どんな性格なのか
- なにが興味があるのか
- どのような経験をしてきたのか
がわからず、話の切り出し方が難しいです。
話題選びを間違えると相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあります。実際に、不快にさせてしまった経験から雑談が苦手になったという方もいるでしょう。
会話はキャッチボールに例えられることもあり、自分一人で成立するものではありません。自分からなにか話そうと意気込みすぎるのではなく、相手がなにを話すか待ってみることも大切です。
ちょっとしたきっかけから、思わぬ方向に会話が広がる可能性もありますよ。
自己表現に対する不安
自己表現が難しいと感じる人も多いです。
自己表現とは、その名のとおり自分のことを表現することです。人と話していて、自分の話ばかりする人にうんざりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
会話は、自分が話すだけでなく相手の話を聞くことも大切です。そのことを意識するあまり、自分のことをどこまで話せばいいのかわからなくなってしまう人もいます。
また、そもそも恥ずかしがりやで、あまり知らない人に自分のことを話せない方もいますよね。バランスが難しく、話しすぎないのも、話しすぎるのも会話が成り立たなくなる原因になってしまいます。
すぐには改善できませんが、相手が話しているのと同じ程度のレベルで自己開示をすることを意識しましょう。自分の話を上手に織り交ぜて雑談できる人と会話をして、参考にしてみることもおすすめです。
聴く力と返答力の不足
聴く力と相手の話に臨機応変に対応するスキルがなくて不安に感じている方も多いでしょう。
雑談には、自分が話すだけでなく相手の話を聴くスキルも必要です。相手の言葉だけでなく、
- 表情
- しぐさ
- 声のトーン
の非言語的コミュニケーションから、相手がなにを言いたいか感じ取るスキルも求められます。
相手の話す内容に合わせて、最適な返事をしなければ会話が成り立たなくなってしまいます。臨機応変な対応をするには、対応できるトピックスが豊富であることに超したことはありません。
さまざまな分野の知識があり、差別的ではなく、教養や知性を感じられる返答をすれば、スムーズに会話を続けられるでしょう。
知識が豊富にあればその分相手の言いたいことも理解しやすくなり、リスニング能力もアップします。
知識や教養は簡単に身につくものではありませんが、日頃からさまざまなことにアンテナを張って、話題の糸口を見つけておくことが大切です。
雑談で使える話題のアイデア
雑談の悩みの多くが、話題の選び方です。トピックスの内容によっては相手を不快にさせたり、話題を広げにくくなったりしてしまいます。
一般的に、宗教や政治の話は初心者にしないほうがいいといわれています。それ以外で雑談に使えそうな話題を紹介するので、雑談のシーンで参考にしてみてくださいね。
- 万人受けする話題
- 未来の計画や目標
- 知識を共有する話題
- 他人の興味を引く話題
- 個人的なエピソードや体験談
万人受けする話題
初対面など、あまりよく知らない人との雑談では、万人受けする話題がおすすめです。
どんな人でも知っていそうな話題を選び、会話の糸口にしてみましょう。典型的な話題といえば天気ですが、これは相手によっては会話が続きにくくなる可能性が高いです。
「最近雨が続いていますが、休日はどんな風に過ごしていますか?」など、天気ともう一つプラスしてなにか話題が広がるような質問をしてみましょう。
どんな人でも話しやすい話題には、
- 好きな食べ物
- 出身地
- 仕事
の話題などがあります。好きな食べ物なら、どのお店がおすすめか、どんなときに行ったのかなど、話題を広げやすく、どんなシーンでも使いやすいでしょう。
出身地の話題も定番です。地元で有名なものや著名人などの話題から、盛り上がることもあるでしょう。
ほかにも、仕事の話や趣味の話などもあります。カジュアルな雑談のシーンなら、趣味や好きな動物の話などで盛り上がるでしょう。ビジネスなど改まった場所なら、仕事内容や天気の話などがおすすめです。
シーンや相手に合わせて最適な話題を提供できるように、引き出しは複数用意しておきましょう。
初対面や知り合いではない人と話す際は、共通の話題を選ぶこと。天気や出身地、食べ物、仕事などが有効で、その場の雰囲気に合わせた話題を提供しよう。
未来の計画や目標
未来の計画や目標について話すことは、雑談を盛り上げるための効果的な方法です。相手との関係を深めると同時に、ポジティブなエネルギーを共有することができます。
- ポジティブなエネルギー
- 共感を得やすい
- 相手のことを知るきっかけ
などの理由により、未来の計画や目標について話すと、会話が自然に前向きになり、相手との信頼関係が築きやすくなります。
例えば、「今年中に達成したいことは何ですか?」と質問することで、相手が目指していることや努力していることについて話すきっかけを作れます。相手が「今年はフルマラソンに挑戦したい」と答えた場合、「すごいですね!どうやってトレーニングしているんですか?」と続けることで、さらに深い会話ができます。
また、自分の目標についても話すと良いです。例えば、「私は今年中に新しい資格を取りたいと思っています」と言えば、相手も「どんな資格ですか?」と興味を持ってくれるかもしれません。
未来の計画や目標について話すことで、前向きなエネルギーを共有し、相手との関係を深めることができます。共感を得やすく、相手のことを知る良いきっかけにもなります。
未来の計画や目標を共有し、関係を深める。
知識を共有する話題
雑談している相手と知識を共有できる話題もおすすめです。
仕事仲間との雑談なら、仕事の進捗状況や業界の最新情報などが話しやすいでしょう。趣味の仲間との雑談なら、
- 自分がどのレベルまで到達しているのか
- 相手はどのようなものに興味があるのか
- 相手はどのような楽しみ方をしているのか
などを話してみてください。知識を共有する話題なら自分も相手も話しやすく、さらに共通の話題で盛り上がれるため、無理なく会話を続けられるでしょう。
ただし、自分の知識を一方的にひけらかしたり、知識がない相手をばかにするようなことをいうと相手を不快にさせてしまいます。
反対に相手にそのようなことをいわれたらどう思うかを考えて、あくまでも会話を楽しむための言葉を選ぶように意識しましょう。
知識を共有する話題を選ぶためには、そのトピックに関する知識や教養も必要です。常に情報収集をして、いつでも話題に対応できる万全の状態にしておきましょう。
共有知識の話題は会話を盛り上げるが、自慢や見下しは避けること。また、常に情報を更新し、多様な話題に対応できるようにしよう。
他人の興味を引く話題
なにから話せばいいかわからない方は、他人の興味を引く話題を考えてみましょう。
他人の興味を引く話題とは、相手にとって有益な話題です。自分に利益がある話題だとわかれば、人はあなたの話に興味を持ってくれるでしょう。
有益といえば投資など怪しい話題のイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。相手がとくに興味があることに対してなにが有益かを考えてみましょう。
たとえば、
- 仕事が好きな人なら生産性を上げるために使っているAIツールの話
- 育児をしている相手なら子育てグッズや子どもと遊びに行けるスポットの話
- スポーツが好きな人なら最近のスポーツのニュースやブランドの新作の話
などがあります。
これは、ある程度相手がなにに興味を持っているか、どんな人かを知っている必要がありますが、少し打ち解けてきたタイミングなら非常に有効です。
ほかにも、意外性のある話題は相手の興味を引きやすいです。これまで成績がよくなかったのにいきなり営業成績が高まった人の話などは、相手にとって「どうして?」と強い関心を引くことが可能です。
相手にとってどんなトピックスが興味を引くかを考えて、話題を提供してみましょう。
話題作りのコツは相手の興味に合わせること。彼らの趣味や関心事に基づいた情報を提供するか、予想外の情報を提供して関心を引くようにしよう。
個人的なエピソードや体験談
個人的なエピソードや体験談は、親しみやすさを感じてもらい、雑談を盛り上げる効果的な話題です。
- 共感を得やすい
- 話題の自然な流れ
- 感情の共有
などの個人的なエピソードは、他人に親近感を与えるだけでなく、共感や興味を引きやすい要素を持っています。とくに、自分の体験や感情を具体的に話すことで、相手との距離を縮めることができます。
たとえば、最近の旅行について話すとしましょう。「先週、友人と一緒に京都に旅行に行きました。嵐山の竹林はとても美しく、嵯峨野観光鉄道に乗って素晴らしい景色を楽しみました。
また、地元の食べ物も堪能しました。特に、抹茶パフェは絶品でした!」という風に、自分の体験を詳しく話すと、相手も旅行の魅力を感じ取りやすくなります。
個人的なエピソードや体験談を共有することで、相手との関係を深め、会話をより楽しくしましょう。
個人的な体験談で親密さを深める。
雑談力を向上させるオススメの書籍
雑談力を高めるには、さまざまな情報をインプットして知識や教養を身に着けることも大切です。
コミュニケーションを円滑にできるポイントが凝縮された書籍を3つ紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 世界最高の雑談力
- 雑談の一流、二流、三流
- まんがでわかる超一流の雑談力
世界最高の雑談力
「世界最高の雑談力」では、雑談力を磨くための具体的かつ実践的な方法を学べます。
著者の岡本純子さんは、「伝説の家庭教師」と呼ばれた実績があるだけでなく、コーチングやコンサルタント、ジャーナリストなど、さまざまな実績を持っています。
日本国内だけでなく海外でも多数の俳優、教授、企業エグゼクティブとコミュニケーションを取ってきた過去があり、どのような雑談をすれば円滑にコミュニケーションを取れるかを熟知しています。
具体的な雑談のトピックスは話し方だけでなく、強くたくましく、自分らしく生きていくための大切な考え方も豊富に掲載されています。
自分の軸をもち人間力を高めることで、より魅力的な人を目指せるでしょう。魅力的な人になれば、相手に「もっと話してみたい」「どんな人なんだろう?」と思ってもらいやすくなります。
そうすれば、相手とも話しやすくなり、さらに雑談も気軽にできるようになるでしょう。
雑談の一流、二流、三流
「雑談の一流、二流、三流」は、読んですぐに使える話し方が非常にわかりやすい一冊です。
- 初対面や同僚の人と雑談が続かない
- 気になっている人との距離が縮められない
- 苦手な人と話さなければならない機会が多くつらい思いをしている
という方でも、この一冊を読めば対応方法がすぐにわかるでしょう。
「三流はどう話すのか」から「一流ならどう話始めるのか」を分かりやすく解説してくれているので、一流の会話を積極的に取り入れていきましょう。
著者の桐生稔さんは、メンタル心理カウンセラーなどの資格を持つだけでなく、営業成績最下位からトップに上り詰めた実績がある人物です。
営業職には必須ともいえる雑談力をどのように身に着けたのか、自身の経験をもとに詳しく解説してくれていますよ。
読んでいるだけでも「なるほど!」と思わされる内容ですが、読み終わったらすぐに実践で取り入れたくなることでしょう。
雑談力を高めるにはインプットだけでなくアウトプットも重要なので、テクニックを参考にしてみてくださいね。
まんがでわかる超一流の雑談力
「まんがでわかる超一流の雑談力」は、その名の通り雑談力を高める方法がまんがでわかる一冊です。
普段あまり本を読む習慣がない人でも、まんが形式なら気軽にテクニックをインプットしやすいですね。
雑談が苦手な主人公が成長するストーリー仕立てになっているので、飽きることなくサクサク読み進められる点も魅力です。主人公が成長していくにつれて、自分も成長していくような感覚を楽しめますよ。
また、文章だけで読むより具体的なシーンをイメージしやすく、実生活でもここぞというときにテクニックを活用できるでしょう。
口コミでも、普段本を読まないけど読みやすかった、具体的にイメージしやすかったなど、高い評価が集まっています。
雑談力こそコミュニケーションの潤滑油
雑談力は、コミュニケーションで非常に重要です。
適切な距離感で雑談ができれば、どのような人ともある程度円滑にコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
雑談を繰り返すことで相手のことをより理解できるようになり、信頼関係を築いていくことが可能です。信頼関係ができれば、ビジネスシーンでおおいに役立ちます。
- 同僚に仕事の相談をしやすくなる
- 上司に自分の意見を伝えやすくなる
- 部下に適切に指示を出しやすくなる
など、メリットを実感できるでしょう。
さらに、取引先や営業先との関係の構築にも雑談は有効。どんな人かわからない相手よりも、共通点があったり話して気分が良くなるような人と一緒に仕事したいと感じるのは、どのような人でも同じですよね。
雑談力を高める方法はたくさんありますが、話題選びやヒアリング力を高めることが大切です。雑談力は簡単に身につくものではありません。
書籍を読んで情報をインプットしたら積極的にアウトプットして、テクニックを自分のものにしていきましょう。
【Q&A】雑談力に関する疑問・質問
雑談力を高めるために知っておきたい疑問や質問と、その回答を解説します。